今回は某クリニックでのウェブコンサルティングの事例についてです。

私が住んでいる新潟ではまだまだ・・・という印象ですが、
都心部では【医療関係でもHPを使用して患者さんを集客する】という事が当たり前のように行われています。

弊社のクライアントさんはそんな都心部のクリニックさんです。

クライアントさんの希望は
・保険診療の部分は除いていいけども、自由診療のメニュー(約70万円)の問合せや相談での来院数を増やして欲しい。

なのでHPでの集客はその自由診療のメニュー一本に絞っています。

コンサルティング開始時期とご依頼理由

最初にお話をいただいたのは、2014年の最初でした。
『以前お願いをしていたSEO業者さんが行ったSEO対策で、外部ペナルティを受けてしまった。
サイトが検索エンジンの上位に表示されなくなってしまっていて、それまで検索エンジンから集客をしていたものが完全に途切れてしまった』

という状態でした。

こちらの方でも調べてみた所まさにその状態で、HP自体も以前のもので内容も古くなっていたので、
『HPを作り変えてからSEO対策をする』
という流れでのご依頼でした。

最初のご依頼内容はSEO対策のみ

最初にご依頼をされた時は
【「〇〇〇(自由診療のメニュー名) 東京」というキーワードで上位表示さえしてくれれば良い】
という事でした。
HPは自分たちで作成するから、HPが完成したらSEO対策さえしてくれれば良い。というスタイルでした。

そこでこちらが思ったのは、
『そのキーワードでもし上位表示しても、HPの作りからして問合せはそんなにないかもしれないなぁ』
という所でした。
なぜかと言うと、HPの内容はそのメニューの事について情報がたくさん開示されていない事やユーザーが見にくいHPである事。
その他諸々あったのでした。要はユーザビリティが悪い?とでも言いますでしょうか。

上位表示はしたけど、心配していた事が現実となる

そして内部や外部等のSEO対策を行う事数ヶ月、確かに指定のキーワードで上位表示しました。
最初に10位まで上がってきたときにはかなり嬉しかったのを覚えています。

サイトにもアクセスがチラホラと出てきたのは分かっているのですが、ただ。。。HPの内容がね・・。
と思っていたら、この心配は的中。

クライアントさんからの電話で
『上位表示はしているんだけど、全然問い合わせがないんだよね~。。。(泣)』
と言われました。

こちらとしては
「それは予想していました・・・。
という事はさておき。どう対策しましょう?」

弊社で行った事

スタッフさんに記事更新を指導する

せっかく上位に表示しているという事で、これはすぐに手を打たないと勿体ない!となり、まずはスタッフさんに協力をしてもらい、ちょこちょこと編集したり、HPに新規の記事を追加をする更新作業をたまに行う事にしました。

〇 その治療について、よくある質問 Q&Aの記事追加
〇 患者様の症例画像 ビフォーアフター
〇 治療を終えられた方に長く良い状態を維持してもらうための豆知識
〇 やはり心配な費用の面

など、【治療を受けてみたいけど、もっと情報が欲しい!】という見込み客(見込み患者さん?)向けの記事をいくつか更新してもらい、サイトの内容を充実させつつSEO対策もしました。

弊社でいつもウェブ作成をする際の基本としている事で、
【価値のあるコンテンツ作り】
があります。

このコンテンツ作りをスタッフさんにも協力してもらい、症例の画像を撮影したりモニターさんにアンケートを取ってもらい、そのアンケートをサイト上に掲載したりと色々とコンテンツを増やしました。

その他

〇 都内に出向きスタッフさんにワードプレスの使い方の指導
〇 スタッフさんとコミュニケーションを取り、患者さんの動向や治療内容をヒアリングをしてサイトに落とし込む

などもしていきました。(現在もしています)

SEO対策とコンテンツマーケティング

出来れば外部のSEO対策は最小限に留めたい所ではあるのですが、今回はやりました。
※今はほとんどやっていません。

内部のSEO対策についても、記事タイトルやmetaタグの見直しや見出しの設定、
うすーいコンテンツには加筆修正して、コンテンツを読んだユーザーが理解・納得できるものにしました。
また、UX(※)を意識したコンテンツ作りを行いました。

※UX(ユーエックス/ユーザーエクスペリエンス)
ユーザーの体験・疑似体験 この治療受けたら自分はどんな感じになるかな?

今回のクライアントさんの場合は、問合せから治療相談を受けて、契約をして治療開始~終了~その後まで、自分が体験したらどんな流れになるのかな?
を容易に想像しやすくしました。

アクセス数自体はそこまで倍増していない

実はHPのアクセス数自体は弊社でコンサルティングに入る前に比べたらもちろん増えましたが、コンサルティングに入ってから倍増しているか?というと実はそこまででもありません。
微増・・・という感じでしょうか。

アクセス数の推移

月毎のアクセス数です。
何となく上がってはいるけども、前回の記事のようにドドーンと増えて行っているわけではありません。

それでも問合せや相談での来院、契約数が増えているという事は、
「真剣にその治療をしたいと考えているユーザーからのアクセスが増えている」
のかな?と思います。要は「濃いアクセス」ですね。

実績・HPからの集客数

まずは2014年~2016年の流れです。

2014年について

弊社がSEO対策に関わって上位表示をしたのが2014年7月頃でした。
その時点では上記に書いた通り、問い合わせが増えるようなHPの内容ではありませんでした。
ひとまず上位表示しているという感じです。

2015年について

スタッフさんと連携してHPのマイナーチェンジをちょこちょこと行い、ほんの少しずつ問合せが出てくるようになりました。
11月頃にHPを私の方でリニューアルしました。

1ヶ月あたりの相談来院数平均
【HPリニューアル前】:4.6人/月
【HPリニューアル後】:7.0人/月

2016年について

HPリニューアル後の良い影響が引き続きあるようです。

1ヶ月あたりの相談来院数平均
【1月~4月】9人/月

という現状です。

実際に契約に至った人数も含めて表にしてみました。

来院数・契約数の変化

ちょっと分かりにくいかもしれないので、【月平均】を入れてみました。
今年度が月平均の数で、相談での来院数・契約数とも一番多い年となっています。

出来ればこの数字をもっと増やして行きたいと思いますので、こちらが出来る事としては問い合わせが増えるように、サイトへ訪れるユーザーの数やユーザーの質を上げて行きたいと思います。

まとめ 関わっている方の意識が変わってきている

上記でも書きましたが、HP自体のアクセス数が前年度200%増!とかではないのです。
それでも契約者数が少しでも増えている要因を考えてみました。

HP内のコンテンツを変更したり問い合わせがしやすいように変更したりした結果、相談で来院をする方が増えてきた。

相談の方も増えて来たからスタッフさんや医師の先生も以前よりやる気出て来た!

熱意が伝わった(?)結果、本契約になる方も増えてきている。

という流れなのかな?と思います。

今後もコンスタントに訪問をさせていただき、ウェブ上で出来る事の要望を聞かせていただいて、こちらからもたくさん提案させていただけたらと思います。

何と言っても、医師の先生やスタッフさんとお会いする回数が増える毎にコミュニケーションが生まれるので、訪問しているだけでも結構楽しいのです。(ちゃんと仕事もしますよ)
雑談の中から出て来たアイデアをウェブに生かしたり、ウェブでの集客の事についてどんどん吸収して「こういう記事を作成してみたいのですが・・・?」と提案してくれるスタッフさんと会話する事でこちらが勉強になったりと、いい循環が生まれているのではないかと思います。

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